本田 真望 (Honda Masanobu)
所属:筑波大学大学院修士課程システム情報工学研究科5年次

研究テーマ:仮想都市の自動生成 (Auto Generation of Virtual Cities)

人間は主に都市の中で暮らしており、人の活動を描く上で切り離すことができません。都市は、映画やゲームの舞台として、インターネットやオンラインゲームのコミュニティとして、また都市計画という科学分野として、仮想空間内においても必要となっています。これらに対して、本研究では時間変化(時代変化)を伴う仮想都市を生成することを目的とします。

都市は、人工物の集まりでありながら、有機的に変化する自然現象としても見ることができます。バーチャルリアリティ(VR)は人工物、自然物、そして現象を表現することを目的としているので、仮想都市を生成することはVRの分野においても一つの重要なテーマとなります。

本研究では、自律的に変化する仮想都市を生成するために、都市の経済的機能的特徴を表す特徴パラメータを定めました。それらのパラメータを変化させて、それらに合わせて人工物を配置することによって都市の時間変化を表現します。これを実現するために、仮想都市生成システムは、主に3つのモジュールを持ちます。一つは道路モジュールで、都市の状況に合わせて道路網の構造を更新し、追加する働きを持ちます。道路網によって都市空間はブロックと呼ばれる小空間に分割、区画されます。次に時間モジュールで、都市のブロック毎の特徴量を変化させることによって時間変化を表現します。最後に建物モジュールで、時間モジュールから与えられた特徴量に合わせてブロック内の建物を撤去、追加します。



○これまでの研究内容○

過去の内容

地形を考慮した道路網の自動生成
地形の起伏をベクトルを用いて表現し、Lシステムの規則適用確率の決定に用いることよって、地形に適した道路網の生成を行いました。

都市の特徴に合った建物配置
都市の各ブロックに対して与えられた特徴量に応じて、ブロック内の建物をいくつか撤去し、新たに建物をいくつか追加します。追加される建物の用途や構造は特徴量に合うように決定されます。

○研究業績○

[論文誌] [国際会議] [国内学会] [シンポジウム] [研究会] [全国大会]